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引き継ぎ資料ゼロの現場に配属された話|混乱から学んだSESエンジニアとしての成長

SES(システムエンジニアリングサービス)で働く中で、現場ごとに環境が大きく違うことは珍しくありません。

私が特に印象に残っているのは、「ほぼ引き継ぎ資料が存在しない状態」でプロジェクトに参画した時のことです。最初は不安と混乱の連続でしたが、結果的に大きな成長につながった経験でした。その実体験をお伝えします。

引き継ぎ資料がない——初日に知った“現場の現実”

SESとして新しい現場に入場した初日、私はインフラ運用のプロジェクトの概要説明を受けていました。

しかし説明が進むにつれ、ある疑問が頭をよぎりました。

「手順書やマニュアルはどこにありますか?」

返ってきたのは、予想外の答えでした。

「前任者が急に退職したので、資料がほとんど残っていないんです…」

業務フロー、障害対応履歴、ルールの整理——どれを取っても情報が断片的で、誰に聞いても内容が少しずつ異なる状態。

属人化が進みすぎた現場に足を踏み入れたことを、その瞬間に悟りました。

混乱しながらも、必死に情報をかき集める日々

最初の数週間は、まさに“情報戦”でした。

  • 過去のアラートログを読み返す
  • 担当者ごとに異なる説明を照らし合わせる
  • 実際に作業しながら抜けをメモする

こうした地道な作業を繰り返しながら、少しずつ業務の全体像を掴んでいきました。

しかし、やり方が人によって違うため、正しい手順が分からないという場面もしばしば。

このままでは自分自身も混乱するだけでなく、後に入ってくる人も同じ苦労をする——そう強く感じるようになりました。

「自分が作るしかない」——手順書づくりを決意

そこで私は、

“現場の業務を可視化し、誰でも再現できるようにする”

ことを自分のミッションだと決めました。
まずは、自分が理解できた範囲で作業フローを図に整理。
次に、実際の作業を行いながら

  • 手順の流れ
  • 注意ポイント
  • よく起こるミス
  • チケット処理の基準

などを細かく書き起こしていきました。
曖昧な部分は必ず確認し、必要であれば関係部署にも問い合わせて正確な情報を収集。

作成した資料はレビューを依頼し、少しずつ精度を高めていきました。
すると、現場のメンバーからこんな声が出始めました。

「この資料、すごく助かる!」

「自分も理解が整理できたよ」

混乱していた現場に、共通言語と統一手順ができ始めた瞬間でした。

現場改善につながり、チーム全体の効率もアップ

資料を整備していく中で、私自身にも大きな変化がありました。

  • アラート対応に自信がつく
  • 業務全体の仕組みが理解できる
  • 作業品質が安定し評価される

さらにリーダーからは、新しく入るメンバーの教育も任されるようになりました。

その後、新しいエンジニアが参画した際には、私が作成した手順書がスムーズな立ち上がりに大きく貢献。

常駐先の担当者からも、

「現場が以前より整理されて本当に助かっています」

と評価をいただきました。

引き継ぎ資料がない現場で気づいた——SESの本当の価値

資料がない現場に入るのは、正直簡単ではありません。
ですが、この経験を通じて私は大切なことに気づきました。

“SESエンジニアは、環境を選ぶだけでなく、環境を良くする側にも回れる”

技術力に加えて、

  • 主体性
  • コミュニケーション
  • 問題解決力
  • 業務を体系化する力

が磨かれるのは、SESという働き方ならではだと思っています。
あのとき感じた混乱と不安は、今の私にとって大きな財産です。

どんな現場でも、自分で状況を整理し、改善していく姿勢があれば必ず成長できる——この経験がそれを証明してくれました。

まとめ

引き継ぎ資料がないという厳しい状況に置かれたことで、私はSESエンジニアとして大きく成長することができました。
現場ごとに環境が異なるSESでは、時に予想外の課題に直面することもあります。しかしその分、エンジニアとしての引き出しが増え、確かな実力につながっていきます。
私が所属している当社では、こうした「現場の課題や改善に挑戦できる姿勢」を何より大切にしています。
困ったときには気軽に相談できるフォロー体制があり、配属後も定期的な面談や技術支援を通して、一人ひとりの成長をサポートしています。

もしあなたが——

  • 未経験だけど実務を通して成長したい
  • 今より幅広い経験を積みたい
  • 自分の力で現場を良くしていく醍醐味を味わいたい
  • SESでも安心してキャリアを築きたい

そんな思いをお持ちなら、当社はきっと力になれるはずです。
私自身、この経験を通じて「環境を良くできるエンジニア」へと成長できました。

次は、あなたの番です。
一緒に、新しい現場をより良くしていける仲間をお待ちしています。

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記事監修

ドライブライン編集部

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