未経験エンジニアがインシデント対応で学んだ案件知識と質問力
CONTENTS
未経験エンジニアがインシデント対応で痛感した「案件知識」と「質問力」の重要性
未経験からエンジニアになり2年目に入ると、任される範囲が少しずつ広がっていきます。しかし現場では、自分が開発した機能だけを見ればよいわけではありません。今回私が対応したのは、自分が参画する前の過去改修に関連して発生していたインシデントでした。
最初は、調査して原因を特定し、修正案を出せば解決に向かうと考えていました。しかし実際には、案件知識の不足、技術的な視点の不足、再現試験の不足など、経験の浅さがはっきり出る対応になりました。
過去案件のインシデント対応でぶつかった壁

過去案件に関わるインシデント対応は、経験の浅いエンジニアにとって難易度が高いです。ソースコードや画面の動きだけを見ても、過去にどのような経緯でその仕様になったのかまでは分からないからです。
今回の対応では、第一段階の調査にかなり時間がかかりました。当初想定していた通りには進まず、調査の進め方も何度も迷いました。技術的な観点だけでなく、案件知識が不足していたことも大きな原因でした。
さらに、チーム全体も忙しい状態でした。未経験から入った立場だと、有識者に質問すること自体が難しく感じます。その結果、確認が遅れ、対応にも遅延が出てしまいました。
再現試験と水平調査で見えた現場のリアル
調査を進めた結果、根本原因に対する修正案を出し、その方向で進むことになりました。しかし後から経験の長いエンジニアの方が内容を確認したところ、「再現試験の観点が足りないのではないか」という指摘が入りました。
そこから、再現試験で見るべきパターンを出してもらいました。それは単なる動作確認ではなく、同じ原因で他にも影響が出ていないかを確認する水平調査に近いものでした。
自分だけで見ていた時は、発生している事象に対して一直線に原因を探していました。しかし経験者は、「別パターンではどうなるか」「過去案件で似た仕様はないか」「外部システムから渡される値は正しいか」といった、より広い観点で見ていました。
改修案件で起こりやすい変更対応や、現場での進め方については、こちらの記事も参考になります。
案件知識がないと判断できない仕様がある
再試験やミーティングを重ねる中で、当初は不具合だと思っていた動きの一部が、実は仕様通りである可能性が出てきました。現場では、過去案件で決まった特例仕様が存在することがあります。その情報を知らないまま判断すると、仕様通りの動きを不具合として扱ってしまう可能性があります。
今回も、案件知識を持っている方々が集まったことで、調査内容が整理されていきました。自分が「この場合はこう動くべきだ」と考えていたものに対して、「このケースでは過去案件で決まった特例がある」という情報が出てきたのです。
最終的に見えてきたのは、外部チームが担当しているシステムから送られてくるパラメーターに問題がある可能性でした。関連する仕様や過去案件の情報を確認することで、外部チームへ確認・依頼をかける必要があるところまで持ち込めました。
未経験エンジニアが現場で意識すべき質問の仕方

今回の経験から学んだ一番大きなことは、詰まった時点で案件知識が豊富な人に確認しに行くことです。特に、現場に長くいる人や、過去案件の経緯を知っている人への確認は重要です。
ただし、ただ「分かりません」と聞くのではなく、自分なりの仮説を持って質問することが大切です。経験が浅いと背景から長く説明してしまいがちですが、忙しい現場では、まず結論から話す必要があります。
例えば「外部システムから渡されるパラメーターが原因ではないかと考えています。このケースは仕様通りなのか確認したいです」と伝えます。そのうえで、「このパターンではこの動作になりました」「別パターンでも同じ結果でした」と、事実と仮説を分けて説明します。
設計意図の理解や、現場で評価される質問力については、こちらの記事もあわせて見てみてください。
独学だけで悩み続けない選択肢
今回の経験を通して、現場で成長するには、技術だけでなく、調査の進め方、質問の仕方、仕様の読み取り方も必要だと感じました。これらは実務の中で身につく部分もありますが、独学だけで悩み続けるよりも、体系的に学べる場を活用する方が成長は早まります。
その選択肢の一つとしてZeroCode PLUSがあります。基礎から実践まで段階的に学べる設計で、未経験からエンジニア転職を目指す人にも対応しています。動画学習だけでなく、実際に手を動かしながら進めるため、知識だけで終わらずスキルとして定着しやすい点が特徴です。
現場で求められる実践的な内容を意識した学習環境が整っているため、勉強方法に迷う時間を減らし、市場価値を高めたいエンジニアにとって有効な選択肢の一つと言えるでしょう。
まとめ:未経験エンジニアほど、早く聞く力が重要になる
今回の対応を通して、経験の浅いエンジニアが一人で判断することの難しさを痛感しました。過去案件の経緯、特例仕様、外部システムとの連携など、現場には自分が知らない前提が多く存在します。
だからこそ、詰まった時点で案件知識が豊富な人に確認することが重要です。そして質問する時は、結論から話し、事実と仮説を分けて伝える必要があります。最終的にキャリアを動かすのは、知識ではなく行動です。一歩踏み出したエンジニアから、未来は変わり始めます。