初心者向けSQL入門|基本概念とCRUD操作をわかりやすく解説【実務で役立つ】
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プログラミングの学習を始めると、必ず登場するのが「SQL(エスキューエル)」です。 SQL はデータベースと会話するための言語であり、Webエンジニアはもちろん、 アプリ開発や業務システムでも欠かせません。
この記事では、初心者がまず知るべき SQL の基礎から、 実務で最も使われる CRUD 操作(SELECT / INSERT / UPDATE / DELETE)まで、 わかりやすくまとめて解説します。
SQL は一度覚えるとどの現場でも役に立つため、 プログラミング学習の中でもコスパが非常に高いスキルです。
1. SQLとは?
SQL(Structured Query Language)とは、リレーショナルデータベース(RDB)を操作するための言語です。
主に以下のような操作を行います:
- データを取り出す(SELECT)
- 新しく追加する(INSERT)
- 変更する(UPDATE)
- 削除する(DELETE)
SQLの最大の特徴は、どのデータベース製品でも基本文法がほぼ共通という点です。 そのため、一度覚えれば MySQL でも PostgreSQL でも Oracle でも応用できます。
公式仕様はこちら: 👉 ISO – SQL 標準仕様(外部リンク)
2. SQLの種類(方言)と主なデータベース
SQL は国際標準が存在するものの、 データベース製品ごとに“方言”と呼ばれる独自の構文があります。
| 名称 | 特徴 |
|---|---|
| MySQL | 無料で人気。Webサービスで広く利用。 👉 MySQL 公式ドキュメント |
| PostgreSQL | 高機能で信頼性が高い。Supabaseの中身。 👉 PostgreSQL 公式ドキュメント |
| SQLite | ファイル1つで動く軽量DB。スマホ・小規模向け。 |
| Oracle DB | 大規模システムで導入。官公庁や金融で多い。 |
| SQL Server | Windows環境と相性が良い。企業システムで利用。 |
初心者は MySQL か PostgreSQL を学ぶのが最も実務向けでおすすめです。
3. データベースとテーブルのイメージ
SQL を理解するうえで最も重要なのが「テーブル(表)」という概念です。 Excel のシートのようなもので、縦が行(レコード)、横が列(カラム)です。
例:users テーブル
| id | name | |
|---|---|---|
| 1 | 太郎 | taro@example.com |
| 2 | 花子 | hanako@example.com |
SQL を使うと、この表データを自在に読み書きできます。
4. 最低限の CRUD(読み書きの基本操作)
CRUDとは、データベースの基本操作の頭文字です。
- Create(作成) → INSERT
- Read(読み取り) → SELECT
- Update(更新) → UPDATE
- Delete(削除) → DELETE
この4つだけ理解すれば、ほとんどのシステムが扱えると言っても過言ではありません。
4-1. SELECT:データを取り出す
SELECT * FROM users;
* は「すべてのカラム」を意味します。
SELECT id, name FROM users WHERE id = 1;
WHERE は検索条件を指定するための重要なキーワードです。
4-2. INSERT:データを新規登録する
INSERT INTO users (name, email)
VALUES ('太郎', 'taro@example.com');
4-3. UPDATE:データを更新する
UPDATE users
SET email = 'new_taro@example.com'
WHERE id = 1;
UPDATE では WHERE を忘れると全行更新 になるため非常に危険です。
4-4. DELETE:データを削除する
DELETE FROM users WHERE id = 1;
同様に、WHERE を付け忘れると全件削除となるため、実務では注意が必要です。
5. SQLでできること
SQL は「データ管理」に特化しているため、以下のような場面で必ず使われます。
- 会員登録・ログインの情報を保存する
- ECサイトの商品・注文履歴を管理する
- SNSの投稿・コメントを保存する
- 教育アプリの学習記録や教材管理をする
- 在庫管理・売上管理などの業務システムを作る
Web・アプリ・バックエンドなど、どの領域の開発でも SQL は必須スキルです。
6. 初心者が最初に覚えるべきポイント

- テーブルは「Excelの表」とほぼ同じイメージ
- CRUD(SELECT/INSERT/UPDATE/DELETE)をまず習得
- WHERE の重要性(誤更新・誤削除を防ぐ)
- ORDER BY / LIMIT など頻出句を覚える
- データ型(INT / TEXT / DATE)を理解する
SQL は最初「むずかしい」と感じても、慣れると最も習得コスパの良い技術の1つです。
7. 公式リファレンスと学習リソース
信頼性の高い外部リンクも掲載しておきます。
- MySQL ドキュメント 👉 https://dev.mysql.com/doc/
- PostgreSQL ドキュメント 👉 https://www.postgresql.org/docs/
- SQLite 👉 https://sqlite.org/docs.html
- Oracle 👉 https://docs.oracle.com/en/database/
こうした公式資料を参照すると、より深く理解できます。
8. まとめ:SQLは全エンジニアが身につけるべき基礎スキル
SQL はあらゆるシステムの基盤となる技術であり、 初心者でも数日で基本操作を覚えられるほどシンプルです。
この記事で学んだ内容:
- SQLとは?なぜ必要?
- 主要なデータベース製品の種類
- テーブルの構造
- CRUD(SELECT / INSERT / UPDATE / DELETE)
- 実務での活用場面
まずは、簡単なテーブルを作って SELECT と INSERT を触ってみる ところから始めてみてください。 SQL を使いこなせるようになると、バックエンド開発・データ分析・アプリ開発など、 活躍の幅が一気に広がります。