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SpringBootアノテーション必須10選|現場で困らないための基礎知識

SpringBoot開発では、アノテーションの理解度がそのまま生産性と設計品質に直結します。多くの処理が自動化される一方で、「なぜ動くのか」を説明できない状態のまま使っている人も少なくありません。

この記事では、現場で本当に重要なアノテーションを、実例とセットで実務視点から整理します。

SpringBootアノテーションとは何か

SpringBootのアノテーションは、設定や振る舞いを宣言的に指定する仕組みです。XML中心だった設定をコード上で完結させ、フレームワークが自動解釈して動作します。

これにより、

  • 設定ファイルの削減
  • 可読性向上
  • 設定漏れ防止
  • チーム開発の統一

が実現できます。

ただし便利さの裏側で、ブラックボックス化しやすい点には注意が必要です。

起動の起点になるアノテーション

@SpringBootApplication

アプリのエントリーポイントです。

@SpringBootApplication
public class App {
 public static void main(String[] args){
  SpringApplication.run(App.class,args);
 }
}

これは以下3つのまとめです。

  • Configuration
  • EnableAutoConfiguration
  • ComponentScan

特に重要なのはComponentScan範囲で、このクラスより上位パッケージはスキャン対象外になります。配置場所を誤るとBeanが見つからない原因になります。

DIとレイヤー設計で重要なアノテーション

@Service

ビジネスロジック層を示します。

@Service
public class UserService {}

設計レビューで最も見られる部分で、責務分離の基準になります。

@Repository

DBアクセス層を示します。

@Repository
public interface UserRepo extends JpaRepository<User,Long>{}

SQL例外をSpring共通例外へ変換してくれる利点があります。

@Component

最も基本的なBean登録用です。

@Component
public class CommonUtil {}

汎用クラス向けで、業務層にはあまり使いません。

WebAPI開発で必須のアノテーション

@RestController

JSON API用コントローラです。

@RestController
@RequestMapping("/users")
public class UserController{}

@ResponseBodyが自動付与されます。

@GetMapping / @PostMapping

URLとHTTPメソッドを紐付けます。

@GetMapping("/{id}")
public String get(@PathVariable Long id){}

API設計品質=URL設計品質と言われるほど重要です。

@PathVariable と @RequestParam

@PathVariable
→ URLの一部を取得

@RequestParam
→ クエリパラメータ取得

@GetMapping
public String list(@RequestParam int page){}

用途を混同しないことが大切です。

DB連携で重要なアノテーション

@Entity

DBテーブルと対応付けます。

@Entity
public class User{
 @Id
 private Long id;
}

equalsやhashCode設計を誤ると不具合原因になります。

@Id / @GeneratedValue

主キー設定です。

@Id
@GeneratedValue
private Long id;

DBの採番戦略と合わせる必要があります。

トランザクション管理

@Transactional

@Transactional
public void create(){}

例外発生時にロールバックされます。

重要な注意点:同一クラス内メソッド呼び出しでは効きません。(プロキシ経由にならないため)

設定値注入系

@Value

@Value("${app.name}")
private String appName;

少量の設定向きです。

@ConfigurationProperties

大量設定向けです。

@ConfigurationProperties(prefix="app")
public class AppConfig{}

本番環境の設定管理で多用されます。

現場で特に重要なアノテーションTOP10

優先度順です。

  1. @SpringBootApplication
  2. @RestController
  3. @Service
  4. @Repository
  5. @Entity
  6. @Transactional
  7. @GetMapping / @PostMapping
  8. @RequestParam
  9. @PathVariable
  10. @ConfigurationProperties

まずはこの10個を理解すれば、実務の大半は対応できます。

実務ミニ構成例

Controller

@RestController
@RequestMapping("/orders")
public class OrderController{
 private final OrderService service;
 public OrderController(OrderService s){this.service=s;}

 @PostMapping
 public String create(){
  service.create();
  return "ok";
 }
}

Service

@Service
public class OrderService{

 @Transactional
 public void create(){
 // DB処理
 }
}

Entity

@Entity
public class Order{
 @Id
 @GeneratedValue
 private Long id;
}

この構成が典型的な実務パターンです。

まとめ

SpringBootアノテーションは、単なる便利機能ではなく、設計・保守・運用まで影響する重要な仕組みです。理解の浅いまま使うとブラックボックス化しやすく、トラブル時の原因特定が難しくなります。

まずは頻出TOP10を確実に理解し、「なぜそのアノテーションを付けるのか」を説明できる状態を目指しましょう。これだけで設計レビューや実装品質の評価は大きく変わります。

アノテーションを“魔法”ではなく“宣言的な設計ツール”として扱えるようになることが、現場で信頼されるエンジニアへの近道です。

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記事監修

ドライブライン編集部

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