【第4弾】会話でわかる!IT現場の頻出用語10選
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エンジニアとして現場に入ると、最初に戸惑うのが「会話のスピード」と「専門用語の多さ」です。
先輩が「このモジュール切り出して」「マージしといたよ」「CI通らんね」などと次々に言うけれど、正直どれもピンとこない──そんな経験、ありませんか?
この記事では、Webエンジニアの現場で頻出するけれど初心者には曖昧なIT用語10個をピックアップ。
「会話形式」でリアルなシーンを再現しながら、わかりやすく・やさしく解説します。
この記事を読み終える頃には、「あの会話、こういう意味だったのか!」と納得できるはずです。
この記事でわかること
現場でよく使われる10の基本用語の「意味」と「使われる場面」をセットで理解できます。
モジュール / コンポーネント / ルーティング / ハンドラー / オーセンティケーション / ブランチ / マージ / コンフリクト / デプロイ / ステージング
IT用語とは?
IT用語とは、エンジニアが現場で使う専門的な言葉のことです。
フロントエンド・バックエンド・インフラなど複数分野が交わるため、初心者には難しく感じます。
しかし、“どんな会話の中で出てくるか”を知るだけで理解はぐっと深まります。
会話形式で学ぶIT現場の用語10選
① モジュール/コンポーネント
コードを機能ごとに分けて整理する考え方です。
🗣 現場の会話例
先輩A「この機能、モジュールとして分けといた方がいいね。」
新人B「モジュールって、ファイル単位のことですか?」
先輩A「そうそう。役割ごとにコードを分ける感じ。」
- モジュール: 機能や処理をまとめた“独立した単位”のコード。再利用性と保守性を高める。
- コンポーネント: フロントエンドで使われるUI部品(ボタン・フォームなど)。
👉 ポイント: どちらも「再利用性」を高める考え方。小さく分けるほどチーム開発がスムーズになります。
② ルーティング/ハンドラー
URLと処理内容をつなぐ“道しるべ”のような役割です。
🗣 現場の会話例
先輩A「ルーティング設定、POSTが漏れてるよ。」
新人B「あ、それってハンドラー側の設定ですか?」
先輩A「うん。URLと処理をつなぐ部分ね。」
- ルーティング: 特定のURLパスと、その処理を結びつける仕組み。
- ハンドラー: リクエストを受け取り、具体的に処理を実行する関数。
👉 ポイント: ルーティング=「道案内」、ハンドラー=「対応する人」で覚えると理解しやすいです。
③ オーセンティケーション(認証)
「誰がアクセスしているか」を確認する仕組みです。
🗣 現場の会話例
新人B「ログイン機能って、オーセンティケーションですよね?」
先輩A「そう。誰がアクセスしてるかを確認する仕組みだね。」
新人B「じゃあ、認可とは違うんですか?」
先輩A「認可は“アクセスできる範囲”を決めること。」
- オーセンティケーション: ユーザーが誰かを確認する「認証」プロセス。
- 認可(Authorization): 認証後にアクセス可能な範囲を決める。
👉 ポイント: ログイン=認証、アクセス範囲=認可。
④ ブランチ(+マージ)
複数人で同時に開発するための仕組みです。
🗣 現場の会話例
先輩A「機能A用のブランチ作った?」
新人B「はい、mainから切りました!」
先輩A「よし、レビュー終わったらマージしてね。」
- ブランチ: コードを分岐させて開発するための枝。
- マージ: ブランチで行った変更をメインコードに統合する操作。
👉 ポイント: ブランチ=“枝”、マージ=“統合”と覚えよう。
⑤ コンフリクト(競合)
複数の修正が同じ場所に重なってしまう状態です。
🗣 現場の会話例
新人B「マージしたらエラー出ました!」
先輩A「コンフリクト起きてるね。同じ行が編集されてる。」
コンフリクト: 同じファイル・同じ行を複数のブランチが変更している状態。
👉 手動で修正し、差分を確認して解消します。
⑥ デプロイ/ステージング
アプリを公開する最終ステップです。
🗣 現場の会話例
新人B「昨日の修正、もうデプロイされてますか?」
先輩A「ステージング環境には上がってるよ。確認して。」
新人B「じゃあ本番はまだですね。」
- デプロイ: 開発したアプリをサーバーやクラウドに公開すること。
- ステージング: 本番と同じ構成で動作確認を行う中間環境。
👉 ポイント: 「ローカル → ステージング → 本番」の流れを意識して開発を進めましょう。
⑦ ビルド/アセット
完成形のアプリを作るための最終変換工程です。
🗣 現場の会話例
新人B「変更したCSSが反映されません!」
先輩A「ビルドし忘れてない?アセット生成されてないよ。」
新人B「あ、なるほど!」
- ビルド: ソースコードを実行可能な形にまとめる工程。
- アセット: 画像・CSS・JSなどの静的ファイル。
👉 ポイント: ビルド=「完成品づくり」、アセット=「素材」です。
⑧ アジェンダ/ネクストアクション
会議の進行と次の動きを明確にする用語です。
🗣 現場の会話例
PM「今日のアジェンダは3点。最後にネクストアクションを固めます。」
新人B「了解です。私のタスクは明日午前までに共有します。」
- アジェンダ: 会議の議題・進行表。
- ネクストアクション: 会議後に“誰が・いつまでに・何をするか”。
📝 現場メモ:(経験談)
初回の定例で「アジェンダ」と「ネクストアクション」が飛んできて、正直ポカーンでした。
議事録に長文を書いて満足してたら「で、誰が何やる?」で沈黙…。
以降は最後に「担当/期限/タスク」の3点を箇条書きで締めたら、会議後に迷子にならなくなりました。
まとめ

IT現場では、会話の中に自然と専門用語が混ざります。
大切なのは、意味を丸暗記することではなく「どんな場面で使われているか」を理解することです。
この記事で紹介した10個の用語を現場で耳にしたら、それはもう「理解の入り口に立っている証」。
わからなかった言葉がわかるたびに、あなたの中の“現場力”が確実に上がっています。
IT用語は難しく聞こえますが、背景を知れば自然に身につくものです。
次にその言葉を聞いたとき、意味が想像できたなら、それはもう大きな成長です。