【第5弾】現場エンジニア必見!“モヤっと用語”10選を会話形式でわかりやすく解説
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エンジニアとして働いていると、日常会話の中に当たり前のようにIT用語が登場します。
たとえば「リファクタリング入れといて」「プルリク投げた?」「テスタビリティ低いね」など。
その一つひとつが「なんとなく意味はわかるけど、説明できない…」という状態になっていませんか?
この記事では、Webエンジニアの現場で頻出する10個のIT用語をピックアップ。
それぞれの用語を実際の会話形式でやさしく解説しながら、初心者でもすぐ理解できるように紹介します。
この記事でわかること
現場でよく登場するが、初心者が曖昧に理解しがちな10の用語をまとめて学べます。
リファクタリング / プルリクエスト / テスタビリティ / コードレビュー / マイルストーン / リリースノート / ホットフィックス / アーキテクチャ / デプロイパイプライン / テナント
IT用語とは?
IT用語とは、エンジニアが現場で使う専門的な言葉のことです。
フロントエンド・バックエンド・インフラなど、複数の領域が関わるため初心者には難しく感じます。
しかし、「どんな会話の中で出てくるか」を知るだけで、理解はぐっと深まります。
会話形式で学ぶIT現場の用語10選
① リファクタリング/テスタビリティ
コードの質を上げ、テストしやすくするための考え方です。
🗣 現場の会話例
先輩A「このクラス、リファクタリングした方がいいな。」
新人B「動いてるのに直すんですか?」
先輩A「動くけど読みにくいからね。テスタビリティも上げたい。」
- リファクタリング: 動作を変えずにコードを整理・改善すること。
- テスタビリティ: テストのしやすさを示す概念。
👉 ポイント: リファクタリングは“バグ修正ではなく品質向上”。テスタビリティが高いと保守性と信頼性が上がります。
② プルリクエスト/コードレビュー
チームで開発を進めるうえで欠かせない連携ステップです。
🗣 現場の会話例
新人B「プルリク出したんですが、確認お願いできますか?」
先輩A「OK。コードレビューしてコメント入れとくね。」
- プルリクエスト: ブランチでの変更をメインに取り込んでもらうためのリクエスト。
- コードレビュー: 他メンバーがコードを確認し、品質を高めるプロセス。
👉 ポイント: レビュー文化はチームの信頼を育てる。単なる確認ではなく“共有と成長”の機会です。
③ アーキテクチャ
システムの“設計思想”や“構成”を指す言葉です。
🗣 現場の会話例
新人B「このサービス、どんなアーキテクチャなんですか?」
先輩A「フロントとバックを分離した構成。APIサーバ+SPA構成だね。」
- アーキテクチャ: システム全体の設計や構造(例:MVC、クリーンアーキテクチャなど)。
👉 ポイント: アーキテクチャを理解すれば、責務の分離やデータの流れが自然に見えてきます。
④ マイルストーン
プロジェクト進行の「区切り」を示す目印です。
🗣 現場の会話例
先輩A「次のマイルストーンは来週だね。」
新人B「締め切りみたいなものですか?」
先輩A「そう。開発の節目を示すんだ。」
- マイルストーン: プロジェクトの重要な節目や進捗の目印となる日程・達成点。
👉 ポイント: ゴールを明確にすることで、チーム全体の方向性と優先度が共有されます。
⑤ リリースノート
変更点をチーム全体で共有するための“記録書”です。
🗣 現場の会話例
新人B「この前のリリース内容ってどこで確認できますか?」
先輩A「リリースノート見て。修正点や新機能がまとまってるよ。」
- リリースノート: 新バージョン公開時に変更内容をまとめた文書。
👉 ポイント: リリースノートは“透明性”の象徴。チーム全体が同じ情報を把握できます。
⑥ ホットフィックス
緊急バグを即時対応する特別リリースです。
🗣 現場の会話例
先輩A「緊急バグ出たから、ホットフィックス対応するね。」
新人B「通常リリースと違うんですか?」
先輩A「うん、本番の問題を即修正する対応だよ。」
- ホットフィックス: 本番環境で発生したバグを緊急修正すること。
👉 ポイント: スピード重視。ただし、原因の追跡と再発防止策を必ず残すこと。
⑦ デプロイパイプライン/自動化
アプリを自動でテスト・ビルド・公開まで行う仕組みです。
🗣 現場の会話例
新人B「このデプロイって手動ですか?」
先輩A「いや、パイプラインで自動化してるよ。pushしたらテスト→ビルド→リリースまで自動で流れる。」
- デプロイパイプライン: テスト・ビルド・公開を自動実行する仕組み。
- 自動化: 人手を減らし、安定性とスピードを高める技術。
👉 ポイント: CI/CDの基盤。効率と品質の両立を支える仕組みです。
⑧ テナント/マルチテナント
クラウドやSaaSで重要な“利用者単位”の概念です。
🗣 現場の会話例
新人B「このサービスって1社ごとにサーバーあるんですか?」
先輩A「いや、マルチテナント構成。1つのアプリで複数企業のデータを分離管理してるよ。」
- テナント: サービス上の利用単位(顧客・組織)。
- マルチテナント: 1つのシステム上で複数テナントを共存させる構成。
👉 ポイント: SaaS開発に欠かせない設計思想。セキュリティとスケーラビリティの両立が重要です。
⑨ アサイン/ステークホルダー
プロジェクト管理でよく使われるチームワードです。
🗣 現場の会話例
リーダー「この検証、Aさんにアサインで良い?」
PM「OK。ステークホルダー(CS/営業)にも共有して。」
- アサイン: 担当を割り当てること。
- ステークホルダー: プロジェクトに関わる利害関係者。
📝 現場メモ: 会議で「ステークホルダー」が連発されて混乱…。関係者リストを作成したら、共有が格段にスムーズになりました。
まとめ

IT現場で飛び交う用語の多くは、開発の流れやチーム文化に直結するキーワードです。
「リファクタリング」や「デプロイパイプライン」は、単語そのものより“いつ・なぜ使うか”を理解することが大切です。
最初は聞き慣れない言葉も、会話を通じて少しずつ腑に落ちていきます。
今日理解した用語が、明日のミーティングであなたの理解力を支えてくれるはずです。