Windowsコマンドプロンプト完全ガイド|基本操作から自動化・効率化まで徹底解説
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【初心者向け】Windows コマンドプロンプトの使い方と基本コマンド一覧を徹底解説!
このガイドでは、Windows コマンドプロンプトの基本操作から、実際に使える主要コマンド、ディスク管理・タスク管理までをわかりやすく解説します。
キーボードだけでWindowsを自在に操作するスキルを身につけたい方に最適です。
コマンドプロンプトは、Windowsの操作を効率化する強力なツールです。
マウス操作(GUI)では時間がかかる作業も、コマンド入力なら数秒で完了します。
本記事では、初心者が知っておくべき基本コマンドを体系的に紹介します。
Windows コマンドプロンプトとは?特徴と役割を簡単解説
コマンドプロンプトは、Windowsに標準搭載されているCUI(文字ベース)操作環境です。
ファイルの作成・移動・削除、ネットワーク設定、システム情報の取得など、さまざまな操作をコマンドで実行できます。
PowerShellやWindows Terminalとの違い
PowerShellはスクリプト向けで高機能、Windows Terminalは複数シェルを統合した最新環境です。
一方、コマンドプロンプトは軽量でシンプルな設計であり、古いバッチファイルや自動処理との相性が抜群です。
コマンドプロンプトの起動方法と基本操作
起動手順(管理者モード含む)
スタートメニューで「cmd」と入力
→ コマンドプロンプトを右クリック
→ 「管理者として実行」を選択
起動時の表示例:
C:\Windows\system32>
便利なショートカットキー
↑キー :前回のコマンドを呼び出す
Ctrl+C :実行中のコマンドを停止
Ctrl+Shift+V :貼り付け
Alt+Enter :フルスクリーン表示
F7 :履歴を一覧表示
ディスク操作コマンド一覧
format:ディスクを初期化する
💡 使用シーン: 新しいUSBメモリや外付けドライブを使う前に初期化するとき。
C:\>format E: /FS:NTFS /V:DATA
出力例:
ファイル システムの種類は FAT32 です。
新しいファイル システムは NTFS です。
ボリューム ラベルを入力してください(ENTER でスキップ):
フォーマットを実行しています...
フォーマットが完了しました。
chkdsk:ディスクのエラーを確認する
💡 使用シーン: PCの動作が重い・ファイルが開けないなど、ディスクエラーを疑うとき。
C:\>chkdsk C: /f
出力例:
Windows はファイル システムを検査しました。
問題は見つかりませんでした。
diskpart:パーティションを管理する
💡 使用シーン: ディスクを分割・削除・フォーマットしたいとき。上級者向け。
C:\>diskpart
DISKPART> list disk
DISKPART> select disk 0
DISKPART> list partition
出力例:
ディスク 0 は選択されました。
パーティション ### タイプ サイズ オフセット
--------------- ------------ ------- --------
パーティション 1 回復 500 MB 1024 KB
パーティション 2 システム 100 MB 501 MB
パーティション 3 プライマリ 237 GB 601 MB
vol:ボリューム情報を表示する
💡 使用シーン:ドライブのボリュームラベルやシリアル番号を確認したいときに使用。
C:\>vol C:
出力例:
ドライブ C のボリューム ラベルは OS です。
ボリューム シリアル番号は 12AB-34CD です。
タスク・プロセス管理コマンド一覧
tasklist:実行中のタスクを一覧表示
💡 使用シーン:アプリやプロセスが多く起動しているときに、どのプログラムがメモリを使っているか確認したい場合。
C:\>tasklist
出力例:
イメージ名 PID セッション名 メモリ使用量
========================= ======== ================ ============
explorer.exe 1984 Console 62,344 K
cmd.exe 4008 Console 3,124 K
chrome.exe 2120 Console 250,876 K
taskkill:特定のタスクを強制終了
💡 使用シーン:アプリがフリーズして反応しないときや、タスクマネージャーで終了できないプロセスをコマンドで強制的に停止したい場合。
C:\>taskkill /PID 1984 /F
出力例:
成功: プロセス "explorer.exe" (PID 1984) は強制終了されました。
shutdown:シャットダウン・再起動
💡 使用シーン: バッチ処理やメンテナンス後に自動再起動させたいとき。
C:\>shutdown /r /t 60
出力例:
60 秒後にシステムは再起動されます。
schtasks:タスクをスケジュール登録
💡 使用シーン: 毎日バックアップやログ削除を自動実行したいとき。
C:\>schtasks /create /sc daily /tn "BackupJob" /tr "C:\backup\run.bat" /st 23:00
出力例:
成功: スケジュールされたタスク "BackupJob" が作成されました。
システム情報・環境設定コマンド
💡 使用シーン: OSバージョン確認やPATHの確認が必要なとき。
systeminfo:システム情報を表示
C:\>systeminfo
出力例:
ホスト名: DESKTOP-00123
OS 名: Microsoft Windows 11 Pro
システムモデル: MSI Modern 15
プロセッサ: Intel(R) Core(TM) i7-1260P 2.10GHz
物理メモリの合計: 16,178 MB
set:環境変数を確認
C:\>set PATH
出力例:
PATH=C:\Windows\System32;C:\Windows;C:\Program Files\nodejs\
ディレクトリ・ファイル操作コマンド一覧
💡 使用シーン: フォルダ構造を確認したり、バッチでコピー処理を組みたいとき。
cd:ディレクトリを移動する
C:\>cd C:\Users\test\Documents
出力例:
C:\Users\test\Documents>
dir:ファイルとフォルダの一覧を表示
C:\>dir
出力例:
ドライブ C のボリューム ラベルは OS です。
C:\Users\test\Documents のディレクトリ
2025/11/09 14:22 <DIR> .
2025/11/09 14:20 2,048 notes.txt
tree:フォルダ構造をツリー表示
C:\>tree /F
出力例:
C:.
│ notes.txt
└───reports
report1.docx
report2.pdf
copy / xcopy:ファイルをコピー
C:\>copy notes.txt backup\notes_copy.txt
出力例:
1 個のファイルをコピーしました。
C:\>xcopy C:\data D:\backup /E /H /Y
出力例:
ファイルをコピーしています...
ディレクトリとファイルのコピーが完了しました。
まとめ:Windows コマンドプロンプトを使いこなそう

コマンドプロンプトは、Windows操作を効率化し、生産性を高める最強のツールです。
基本コマンドを覚えて実践することで、日常業務やトラブル対応をスピーディに処理できます。
今すぐコマンドプロンプトを起動して試してみましょう。
手を動かして覚えることが、最も確実なスキルアップの近道です。