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【初心者向け】Spring BootでHello Worldを実現する完全手順

「とにかくいいから、Spring BootでHello Worldを動かしたい!」という状態だと思います。

本記事では、Spring BootでHello Worldを表示するまでの一連の流れを、環境構築からプロジェクト作成、Controller実装、起動・確認、よくあるエラーの対処まで、初心者向けにわかりやすく解説します。

JavaやSpringにまだ慣れていなくても大丈夫です。この記事の手順どおりに進めれば、ブラウザに「Hello World」が表示されるところまで確実に辿り着けます。


■ Spring Bootとは?なぜ「Hello World」から始めるのか

Spring Bootは、JavaでWebアプリやAPIを作るためのフレームワークです。従来のJava Web開発では、サーバー設定やXMLなど事前準備が多く、初心者にはハードルが高めでした。

そこで登場したのがSpring Bootです。以下の特徴を持っています:

  • 組み込みTomcatサーバーで、すぐに起動できる
  • 最低限の設定でアプリが動く「スターター」構成
  • Maven / Gradleで依存関係を自動管理

まずは「springboot helloworld」レベルのシンプルなアプリを作ることで、 プロジェクトの構造・起動の流れ・Controllerの役割を自然に理解できます。

Spring Boot公式概要:
https://spring.io/projects/spring-boot


■ 開発環境の準備(JDKとIDE)

Spring BootでHello Worldを動かすために必要なのは、主に次の3つで

  • JDK(できれば 17 以上)
  • IDE(IntelliJ IDEA Community版 など)
  • インターネット接続(初回だけ依存関係ダウンロードに必要)

JDKは以下からダウンロードできます:

Oracle JDK 17 公式ダウンロード

IDEはIntelliJ IDEA Communityが初心者にはおすすめです。

IntelliJ IDEA 公式サイト

なお、JDKは17でも問題なく利用できますが、最新のLTSであるJDK 21を選ぶことで、より長期的なサポートを受けられます。


■ springboot helloworldプロジェクトを作成する(Spring Initializr)

Spring Bootのプロジェクト作成は、Spring Initializrを使うのが最も簡単です。

まず、公式のプロジェクト生成ツールにアクセスします:
https://start.spring.io/

設定例は次の通りです。

  • Project:Maven Project
  • Language:Java
  • Spring Boot:最新安定版
  • Packaging:Jar
  • Java:17
  • Dependencies:Spring Web を追加

設定ができたら「Generate」をクリックしてZIPをダウンロードし、解凍してIDEで開きます。これで「springboot helloworld」の土台となるプロジェクトが完成です。

Spring Initializrとは?
Spring Bootプロジェクトを自動生成する公式サービスで、依存関係を簡単に設定できます。

Spring InitializrでDependenciesを追加する際は、検索窓に「web」と入力し、Spring Webを選択するのが最も早い手順です。


■ Spring BootでHello Worldを返すControllerを作成する

次に、ブラウザに「Hello World」を返すためのControllerを作成します。

src/main/java 配下のパッケージ(例:com.example.demo)に、 HelloController クラスを作成し、以下のコードを記述します。

package com.example.demo;

import org.springframework.web.bind.annotation.GetMapping;
import org.springframework.web.bind.annotation.RestController;

@RestController
public class HelloController {

    @GetMapping("/")
    public String hello() {
        return "Hello World";
    }
}

ポイントは次のとおりです。

  • @RestController:戻り値をHTTPレスポンスとして返すController
  • @GetMapping("/")/(ルートパス)へのGETリクエストをメソッドに対応付ける
  • return "Hello World";:文字列をそのままブラウザに返す

■ Spring Bootアプリケーション(mainメソッド)を確認する

Spring Initializrで生成されたプロジェクトには、既にエントリーポイントとなるクラスが含まれています。通常は DemoApplication(名前は違う場合あり)というクラスです。

package com.example.demo;

import org.springframework.boot.SpringApplication;
import org.springframework.boot.autoconfigure.SpringBootApplication;

@SpringBootApplication
public class DemoApplication {

    public static void main(String[] args) {
        SpringApplication.run(DemoApplication.class, args);
    }

}

この main メソッドを実行すると、組み込みTomcatサーバーが起動し、 springboot helloworldアプリケーションとして動き出します。

 

組み込みTomcatとは?
Spring Bootに内蔵されたWebサーバーで、外部設定なしにアプリを起動できます。


■ アプリを起動して「Hello World」をブラウザで確認する

IDEから DemoApplication▶(実行)ボタン を押して起動します。

コンソールログに次のようなメッセージが表示されれば成功です:

Tomcat started on port(s): 8080 (http)
Started DemoApplication in xxx seconds

次にブラウザを開き、以下のURLにアクセスします:

http://localhost:8080/

画面に

Hello World

と表示されていれば、springboot helloworld の実装は成功です。

 


■ よくあるエラーと対処法(springboot helloworldで詰まりやすいポイント)

1. 既にポートが使用されています(Port 8080 is already in use)

既に別のアプリケーションが8080番ポートを使っている場合、Spring Bootの起動時にエラーになります。

解決策の一例:

src/main/resources/application.properties に以下を追加:

server.port=8081

これで http://localhost:8081/ で springboot helloworld が動作するようになります。

2. 404 Not Found が返ってくる

以下をチェックしてみてください。

  • @RestController がクラスについているか
  • @GetMapping("/") のパスが正しいか
  • Controllerクラスが @SpringBootApplication と同じパッケージ配下にあるか

3. 日本語が文字化けする

Spring Boot 2.x 以降では基本的にUTF-8がデフォルトなので、通常はそのままで問題ありません。

例えば、次のように書けば:

@GetMapping("/hello")
public String helloJa() {
    return "こんにちは Spring Boot!";
}

そのまま日本語が表示されるはずです。


■ よくある質問(FAQ:springboot helloworld)

Q1. Javaの経験がほとんどなくても springboot はできますか?

A. はい、できます。クラス・メソッド・文字列の基本がわかれば十分です。

Q2. helloworld の次に何を学べばいいですか?

A. 次のステップとしては、以下がおすすめです。

  • 複数のパスを作る(/hello/users など)
  • パラメータを受け取る(@RequestParam@PathVariable
  • JSONを返すAPIを作る(オブジェクトを返却)
  • DB(MySQLやPostgreSQL)と接続してデータを保存・取得する

Q3. @Controller と @RestController のどちらを使うべきですか?

A. springboot helloworld では @RestController を使うのが楽です。HTMLテンプレートを返す場合は @Controller を使います。

Q4. MavenとGradleのどちらを選べばいいですか?

A. 初心者であれば、Maven を選んでおくと安心です。

Q5. Spring Initializrは無料ですか?

A. はい、無料で利用できます。公式サイトはこちら:
https://start.spring.io/

Q6. WindowsとMacで手順は違いますか?

A. 基本的な手順は同じです。JDKとIDEが動けば問題ありません。


■ 参考リンク(公式・信頼性の高い情報)


■ 関連記事

Spring BootのController設計を理解したい場合はこちら:

Spring BootのController徹底解説|springboot controller入門


■ まとめ:springboot helloworldは「最初の一歩」

この記事では、Spring Bootで「Hello World」を表示するまでの手順を解説しました。

  • Spring InitializrでSpring Bootプロジェクトを作成
  • @RestController@GetMapping でControllerを実装
  • main メソッドからアプリを起動
  • ブラウザで http://localhost:8080/ を確認

Hello World が表示できれば、もうあなたは Spring Boot入門をクリア しています。

ここから先は、REST API、DB連携、認証、エラーハンドリングなど、実務に近いテーマへ進む段階です。

まずはこの記事どおりに helloworld を動かしてみてください。

小さな一歩ですが、Webエンジニアとしての大きな前進につながります。

そしてもし、

  • 「この先の実務レベルを体系的に学びたい」
  • 「Spring Boot・API・DBをまとめて理解したい」
  • 「現場で即使える力を最短で身につけたい」

と感じたなら、次の学習ステップとして zerocode のカリキュラムが大いに役立ちます。

初心者から実務レベルに到達するための学習ロードマップが用意されており、

Spring Bootの基礎からAPI開発、DB連携、設計力まで段階的に習得できます。

学習を効率よく伸ばしたい方はこちら:

https://zerocode-online.com/

次の記事もぜひチェックして、ステップアップしていきましょう。

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記事監修

ドライブライン編集部

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