初心者向けJavaScript入門｜特徴・できること・Javaとの違いをわかりやすく解説

エンジニア

2025.12.11

#IT用語解説 #Java #JavaScript #web開発 #未経験からエンジニア

CONTENTS

1 1. JavaScriptとは？
2 2. JavaとJavaScriptは別物
- 2.1 Java VS JavaScript 比較表
3 3. JavaScriptでできること（初心者でもイメージしやすく）
4 4. 実際にローカルで動かす手順
5 5. JavaScript学習のおすすめステップ
6 6. まとめ

「JavaScriptってよく聞くけど、結局どんな言語？」「Javaと名前が似ていて紛らわしい…」プログラミングを始めると、ほぼ確実に出てくる疑問です。本記事では、初心者が最初に理解すべき JavaScriptの特徴・できること・Javaとの明確な違い を丁寧に解説します。

また、この記事を読み終える頃には、JavaScriptがなぜ“最初に学ぶ言語として人気が高いのか”も自然と理解できるようになります。初心者向けの導入記事ですが、実務でも使う視点を取り入れながら、知識ゼロの人でも読める構成になっています。

1. JavaScriptとは？

JavaScriptは、主にWebブラウザで動くプログラミング言語です。現代のWebページはただ文章や画像を表示するだけでなく、スクロールに合わせて動いたり、ボタンを押すと画面が切り替わったり、チャットがリアルタイムに動いたりします。

こうした「インタラクティブ（動きのある）UI」を支えているのが JavaScript です。例えば次のようなことができます：

ボタンを押すとメッセージが変わる
入力内容をリアルタイムにチェックする
ページをリロードせずにサーバーからデータ取得（Ajax / Fetch）
アニメーションの表示
チャットのリアルタイム更新（WebSocket）
SPA（Single Page Application）の構築

特徴は、“ブラウザだけで動く”＝環境構築がほぼ不要 ということ。 PCとブラウザがあれば、誰でもすぐにプログラムを実行できます。

さらに、Node.js の登場によりサーバーサイドでも利用され、JavaScriptの役割は 「Webの見た目・動き」から「アプリ全体」 へと広がりました。

2. JavaとJavaScriptは別物

初心者が必ず混乱するポイントが「名前が似ている」ことですが、 Java と JavaScript は関係がありません。例えるなら「ハンバーグ」と「ハンバーガー」くらい用途も構造も違います。

以下に詳しい比較表を用意しました。

Java VS JavaScript 比較表

項目	Java	JavaScript
言語の種類	コンパイル型・静的型付け	インタープリタ型・動的型付け
実行環境	JVM（サーバー・Android）	ブラウザ・Node.js
主な用途	業務システム、銀行、大規模基幹システム、Androidアプリ	Web画面、UI、アニメーション、Webアプリ、動的ページ
コードの特徴	厳格、形式的。型宣言が必要	柔軟で簡潔。型は実行時に決まる
学習難易度	中〜高：書くまでにルールが多い	低〜中：簡単に動くので初心者向け
マルチパラダイム	主にクラスベースOOP	関数型・OOPなど柔軟に選べる
非同期処理	スレッドによる並列	Promise / async-await が主流
よく使われる現場	企業システム、金融系、組織の基盤	Web制作、アプリ、フロントエンド開発

Java は「しっかり作り込む大規模システム」向け、 JavaScript は「画面の動き・Web UI作り」向けです。

用途も構文も違うため、Javaを知っていてもJavaScriptを別途学ぶ必要があります。しかし Java の経験はロジック理解に役立つため、両方できるエンジニアは重宝されます。

3. JavaScriptでできること（初心者でもイメージしやすく）

現代のWebサービスのほとんどに JavaScript が関わっています。ただ「できること」が広すぎてイメージしにくいので、具体例とともに整理します。

① ブラウザ上で画面を動かす

ボタン、フォーム、アニメーションなど、あらゆる動きを担当。

② 非同期通信でデータ取得（Ajax / Fetch）

LINEやTwitterがページをリロードせず内容を更新できるのは JavaScript のおかげ。

③ SPA（Single Page Application）

React / Vue / Next.js などの主要フレームワークはすべて JavaScript ベース。

④ サーバーサイド（Node.js）

REST API、WebSocket サーバーなど後ろ側も書ける。

⑤ スマホアプリ（React Native）

JavaScriptでiOSとAndroid両方のアプリを作れる。

⑥ デスクトップアプリ（Electron）

VS Code や Slack も JavaScript（Electron）で作られている。

このように JavaScript は
「Webフロント → サーバー → スマホ → デスクトップ」
あらゆる領域をカバーする“万能言語”になっています。

4. 実際にローカルで動かす手順

JavaScript学習の最初のステップとして、ぜひ試してください。

① メモ帳またはVS Codeを開く

最初はどんなエディタでもOK。

② 以下の内容を貼り付ける

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>JS Test</title>
</head>

<body>
<h1 id="msg">こんにちは！</h1>
<button id="btn">クリック</button>

<script>
document.getElementById("btn").onclick = () => {
document.getElementById("msg").textContent = "クリックされました！";
};
</script>
</body>
</html>

③ 名前をつけて保存（例：index.html）

④ ダブルクリックで開く

ブラウザで実行され、ボタンを押すと文字が変わります。

これだけで「プログラムを書いて動かす体験」ができます。

5. JavaScript学習のおすすめステップ

初心者が挫折しないために、最短で実務レベルに近づける学習順序をまとめました。

ステップ1：ブラウザで動かす体験をする

動くと楽しい → モチベが続く。

ステップ2：変数・関数・if・for を学ぶ

JavaScriptは基礎が強いほど応用が効きます。

ステップ3：DOM操作に慣れる

Web UIの「動き」を作る中心です。

ステップ4：非同期処理（fetch）を学ぶ

APIと通信できるようになると一気に世界が広がる。

ステップ5：フレームワーク（React, Vue）へ進む

ここまで来れば小規模アプリを作れます。

6. まとめ

JavaScriptは「誰でも始められる」「応用範囲が広い」「実務で必須」と三拍子そろった言語です。 Webエンジニアを目指すなら、まず触ってみることを強くおすすめします。

本記事が、あなたの最初の一歩を後押しできれば幸いです。