【2025年最新】エンジニア職種一覧|全20種以上の仕事内容・年収・なり方を完全ガイド

「ITエンジニアになりたいけど、種類が多すぎて何を目指せばいいかわからない…」
「将来性があって、自分にも向いているエンジニア職種ってどれだろう?」
AIやクラウド技術の進化に伴い、エンジニアの仕事は驚くほど多様化しています。そのため、これからエンジニアを目指す方にとっては、選択肢が多すぎることがかえって悩みの種になっているかもしれません。
しかし、心配は無用です。この記事では、2025年の最新トレンドに基づき、数あるエンジニア職種を5つの大きなカテゴリーに分類します。さらに、それぞれの特徴から必要なスキル、平均年収、そして未経験からのなり方までを、一枚の地図のように分かりやすく解説します。
この記事を最後まで読めば、漠然としていたエンジニアの世界がクリアになるはずです。したがって、あなたが次に踏み出すべき一歩がきっと見つかるでしょう。
CONTENTS
【結論】2025年に将来性が高いエンジニア職種TOP5
数ある職種の中でも、特に市場の需要が高く、将来性・年収ともに有望視されているのが以下の5つの職種です。したがって、どの職種を目指すか迷ったら、まずはここから検討してみるのがおすすめです。
順位 | 職種名 | 平均年収(目安) | 特に求められるスキル |
---|---|---|---|
1位 | AIエンジニア | 644万円 | 機械学習、Python、数学的知識 |
2位 | クラウドエンジニア | 545万円 | AWS/Azure/GCP、コンテナ技術、IaC |
3位 | データサイエンティスト | 547万円 | 統計解析、SQL、BIツール、ビジネス理解力 |
4位 | セキュリティエンジニア | 545万円 | ネットワーク、暗号技術、脆弱性診断 |
5位 | フルスタックエンジニア | 500万円~ | フロントエンド+バックエンド+インフラの広範な知識 |
※平均年収はdoda 平均年収ランキング(2024年9月発表)のデータを参考に作成。
経済産業省の調査では、2030年に最大で約79万人のIT人材が不足すると予測されています。したがって、特にこれらの先端分野を担うエンジニアの価値は今後ますます高まっていくでしょう。
エンジニア職種を5大カテゴリーで分類!仕事内容と必要スキル
それでは、エンジニアの職種を5つのカテゴリーに分けて、それぞれの具体的な仕事内容と求められるスキルセットを見ていきましょう。
① Web・アプリケーション開発系エンジニア
ユーザーが日常的に触れるWebサイトやスマートフォンアプリなど、最も身近なサービスを開発するエンジニアです。
主な職種
フロントエンドエンジニアは、Webサイトの見た目や操作性など、ユーザーが直接目にする部分を構築します。
【必須スキル】HTML, CSS, JavaScript, React/Vue.js/Angular, UI/UXの知識
一方で、バックエンドエンジニアは、サーバー側で動作するプログラムやデータベースなど、ユーザーの目には見えない裏側の仕組みを開発します。
【必須スキル】Java/PHP/Ruby/Python/Go, Spring Boot/Ruby on Rails, SQL, API設計
また、スマートフォンアプリエンジニアは、iOSやAndroidのアプリを開発します。
【必須スキル】Swift/Kotlin, Flutter/React Native, ストア申請知識
② インフラ・クラウド系エンジニア
システムやサービスが24時間365日安定して動き続けるための土台(ITインフラ)を設計、構築、運用するエンジニアです。したがって、「縁の下の力持ち」として社会を支える重要な役割を担います。
主な職種
インフラエンジニアは、サーバーやネットワーク機器の物理的な設計・構築・運用を行います。
【必須スキル】Linux/Windows Server, ネットワーク(TCP/IP), シェルスクリプト
一方で、クラウドエンジニアは、AWS, Azure, GCPといったクラウドサービスを利用して、柔軟で効率的なインフラを構築します。近年、需要が爆発的に増加しています。
【必須スキル】AWS/Azure/GCPの知識, IaC(Terraform/Ansible), コンテナ(Docker/Kubernetes)
さらに、SRE(Site Reliability Engineer)は、サイト信頼性エンジニアです。開発と運用の知識を融合させ、自動化技術を駆使してサービスの信頼性を高めることを専門とします。
【必須スキル】プログラミング能力, クラウド知識, 可観測性(モニタリング)設計
③ AI・データサイエンス系エンジニア
膨大なデータを分析してビジネスに役立つ知見を導き出したり、AI(人工知能)技術を開発・活用したりします。したがって、今最も注目されている分野のエンジニアです。
主な職種
AIエンジニアは、機械学習や深層学習(ディープラーニング)のモデルを開発します。さらに、画像認識や自然言語処理などのAI機能をサービスに組み込みます。
【必須スキル】Python, 機械学習ライブラリ(TensorFlow/PyTorch), 数学・統計学の知識
一方で、データサイエンティストは、データを分析し、経営課題の解決や意思決定を支援する専門家です。
【必須スキル】統計解析, SQL, BIツール(Tableau), R/Python, ビジネス理解力
また、データエンジニアは、データサイエンティストが分析しやすいように、大量のデータを収集・加工・管理するための基盤を構築します。
【必須スキル】データベース(SQL/NoSQL), DWH, データパイプライン構築(ETL), 分散処理技術
④ セキュリティ・品質保証系エンジニア
サイバー攻撃からシステムを守ったり、製品の品質を保証したりすることで、サービスの信頼性を担保するエンジニアです。したがって、企業の信頼に直結する重要なポジションです。
主な職種
セキュリティエンジニアは、システムの脆弱性を診断します。さらに、サイバー攻撃を防ぐための対策を講じます。
【必須スキル】ネットワーク, 暗号技術, セキュアプログラミング, 各種セキュリティ規格の知識
一方で、QAエンジニア(品質保証)は、製品がリリースされる前にテストを行います。したがって、バグや不具合がないかを確認します。
【必須スキル】テスト設計手法, テスト自動化ツール(Selenium), 品質管理の知識
⑤ その他専門分野のエンジニア
上記以外にも、特定の領域に特化した専門性の高いエンジニアが存在します。
主な職種
組込みエンジニアは、自動車や家電、産業機械などに組み込まれるコンピュータシステムを開発します。
【必須スキル】C/C++, ハードウェアの知識, リアルタイムOS
また、セールスエンジニアは、営業担当者に同行し、技術的な視点から顧客に製品やサービスの提案を行います。
【必須スキル】担当製品の深い知識, 高いコミュニケーション能力, プレゼンテーションスキル
さらに、社内SEは、自社の情報システム部門で、社内システムの企画・開発・運用やヘルプデスクなどを担当します。
【必須スキル】幅広いIT知識, 社内調整能力, 業務知識
未経験からエンジニアになるための学習ロードマップ
「なりたい職種は見つかったけど、何から始めればいいの?」という方のために、未経験からエンジニアを目指すための基本的な3ステップを紹介します。
STEP 1:基礎学習:プログラミングの「読み書き」を覚える
まずはProgateやUdemyといったオンライン学習サービスを活用しましょう。目指す職種に必要な言語(Web系ならHTML/CSS/JavaScript, AI系ならPythonなど)の基礎文法を学びます。
この段階では、完璧を目指すより全体像を掴むことが重要です。
STEP 2:ポートフォリオ作成:自分の「スキル」を形にする
基礎を学んだら、簡単なWebサイトやアプリケーションなど、自分なりの作品(ポートフォリオ)を作ってみましょう。これが、あなたのスキルを証明する何よりの武器になります。
さらに、GitHubでコードを公開することも忘れずに行いましょう。
STEP 3:転職活動:自分の「価値」を伝えにいく
ポートフォリオが完成したら、いよいよ転職活動です。IT業界に特化した転職エージェントに登録しましょう。したがって、専門家のサポートを受けながら進めるのが成功への近道です。
まとめ:最初の一歩を踏み出して、理想のキャリアを掴もう
この記事では、2025年現在の多種多様なエンジニア職種について、その全体像とそれぞれの特徴を解説しました。
重要なのは、すべての職種に共通して「継続的に学び続ける姿勢」と「学んだことを形にするアウトプット力」が求められるということです。技術の世界は日進月歩です。しかし、この姿勢さえあれば、どんな変化にも対応できます。したがって、市場価値の高いエンジニアであり続けることができます。
まずは、この記事を参考に「ちょっと気になるな」と思える職種を一つ見つけることから始めてみてください。そして、その職種についてさらに深く調べてみましょう。その小さな一歩が、あなたのキャリアを大きく変えるきっかけになるはずです。