【初心者向け】現場で飛び交うIT用語を会話から理解しよう!【第2回】

IT現場に入ると、こんな言葉が飛び交います。
「ポート閉じてる?」「スキーマ変わった?」「レイテンシやばくない?」
――最初は“暗号のような会話”に感じるかもしれません。
この記事では、初心者エンジニアが戸惑いやすいIT用語を、
会話形式でわかりやすく解説します。
現場で実際に使われる言葉を、リアルなやりとりとともに紹介することで、
「聞いたことはあるけど意味が曖昧」な単語を自然に理解できるようにします。
今回登場する10単語はこちら👇
ポート/レイテンシ/スキーマ/キャッシュ/ミドルウェア/クエリ/ジョブ/バッチ/リクエスト/レスポンス
通信・DB・インフラ・UIなど、現場の幅広い分野を網羅しています。
この記事を読み終えるころには、あなたも“現場の会話”が少し聞き取れるようになっているはずです。
CONTENTS
IT用語とは?
IT用語とは、エンジニアが現場で使う専門的な言葉のこと。
フロントエンド(画面側)、バックエンド(処理側)、インフラ(環境側)など、複数分野が交わる現場では、
短い単語で正確に状況を伝えるために、こうした言葉が使われます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、“会話の中でどう使われるか”を知ることが最速の理解法です。
それでは、実際の現場でのリアルな会話を見ていきましょう。
会話例①|ポート(+レイテンシ)
🗣 現場の会話例
先輩A「このAPI繋がらないね。ポート閉じてるかも。」
新人B「ポートって…ドアみたいなやつですか?」
先輩A「そうそう。通信の入り口だよ。開いてないとデータが通れないんだ。」
💡用語解説
- ポート:ネットワーク通信で使われる“入り口番号”。HTTPは80番、HTTPSは443番など。
- レイテンシ:通信の「遅延時間」。レスポンスまでの待ち時間を指す。
👉ポイント:通信エラーや接続遅延の原因調査に欠かせないIT用語。
会話例②|クエリ(+スキーマ)
🗣 現場の会話例
新人B「このクエリでエラー出ました!」
先輩A「スキーマ変更されたかも。カラム名違うんじゃない?」
新人B「あっ、テーブル構造が変わってました!」
💡用語解説
- クエリ:データベースに命令を出す文。情報の取得や更新を行う。
- スキーマ:データベースの“設計図”。テーブルやカラムの構造定義を指す。
👉ポイント:DBエラーが出たらスキーマ更新を最初に疑おう。
会話例③|キャッシュ(+レスポンス)
🗣 現場の会話例
新人B「画面が更新されません!」
先輩A「キャッシュ残ってるかも。レスポンスが古いデータ返してるね。」
新人B「Ctrl+F5で直りました!」
💡用語解説
- キャッシュ:高速化のため、一時的にデータを保存しておく仕組み。
- レスポンス:リクエストに対してサーバが返す「応答データ」。
👉ポイント:Webアプリの不具合原因の定番。キャッシュクリアで解決することも多い。
会話例④|ジョブ(+バッチ)
🗣 現場の会話例
先輩A「夜間のバッチジョブ落ちてたっぽい。」
新人B「え、それ何ですか?」
先輩A「深夜に自動で動く処理だよ。請求データまとめたりする。」
💡用語解説
- ジョブ:定期的に実行される自動処理タスク。
- バッチ:複数の処理をまとめて一括実行する仕組み。
👉ポイント:業務システムでは夜間ジョブの安定稼働が重要。
会話例⑤|リクエスト(+ミドルウェア)
🗣 現場の会話例
新人B「リクエスト送ったのに何も返ってきません!」
先輩A「ミドルウェアの設定かな。Nginxでルーティング確認してみよう。」
💡用語解説
- リクエスト:クライアントからサーバへ送る要求。
- ミドルウェア:アプリケーションとOSをつなぐ中間層ソフト。通信や処理を仲介する。
👉ポイント:通信トラブル時はまずミドルウェア設定を疑おう。
会話例⑥|キャッシュとレイテンシの関係
🗣 現場の会話例
先輩A「CDNのキャッシュ効きすぎて更新が遅れてるね。」
新人B「レイテンシの影響もあるんですか?」
先輩A「あるある。地域によっても変わるよ。」
💡用語解説
- キャッシュ(再):アクセスを高速化するための仕組み。CDNでも利用される。
- レイテンシ(再):ネットワーク距離や回線品質によって変化する遅延。
👉ポイント:グローバル対応ではキャッシュとレイテンシ調整が重要。
会話例⑦|ジョブ監視とクエリ最適化
🗣 現場の会話例
新人B「昨日のジョブ、実行時間めっちゃ長かったです。」
先輩A「DBクエリが重いかも。インデックス使ってる?」
新人B「確認します!」
💡用語解説
- ジョブ(再):自動化された定期タスク。
- クエリ(再):SQL文。最適化不足だと全体の処理が遅くなる。
👉ポイント:ジョブ遅延の多くはクエリのチューニング不足。
まとめ
IT用語は「いつ・どこで・なぜ使うか」を理解することが大切。
現場では、短い単語で状況を正確に伝えることが求められます。
最初は聞き慣れない単語も、会話で使われるシーンを知るだけで一気に理解が進みます。
この記事のように、初心者でもわかる会話形式で学べば、自然に現場のスピード感に慣れていけます。
わからないことを恐れず、一歩ずつ“現場語”をマスターしていきましょう。
次回は、「API」「トークン」などの通信系IT用語をテーマに予定しています。