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SESで成功するチームの共通点|連携が生む信頼と成果

SES現場に入ると、最初の1週間で「あ、このチームいけるな」って感じる現場と、

「うわ、これはキツいかも…」って思う現場、なんとなく分かりませんか。

しかも不思議なことに、その予感ってだいたい当たるんですよね。

技術力が高い人ばかりなのに、なぜか納期ギリギリでバタバタしてる現場。

一方で、特別すごい技術者がいるわけじゃないのに、なぜかスムーズに進んでいく現場。この違いって、実は「連携の質」なんです。

今回は、私が実際に体験した「あちゃー」って事例と、「このチームすげえ」って思った現場の話を交えながら、SESでうまくいくチームの秘密を本音で語ります。堅苦しい話は抜きで、明日の現場がちょっと楽しくなるヒントをお届けできればと思います。

「聞いてない」が口癖の現場、ヤバくないですか

まず最初に、残念な現場あるあるから。これ、本当によくあるんですけど、「え、それ聞いてないんですけど」っていうセリフ、1日に3回以上聞こえる現場ってありますよね。しかも、言ってる本人も悪気はないんです。本当に聞いてないから。

でも冷静に考えると、おかしいんですよ。だって、同じプロジェクトで働いてるのに、誰も彼もが「聞いてない」って言ってるって、どういうこと?って話なんです。つまり、情報が全然共有されてないんですよね。

私が以前いた現場で、こんなことがありました。金融系のシステム開発で、私はバックエンドのAPI実装を担当してたんです。で、ある日フロントエンドの人から「あの、このAPIのレスポンス、ちょっと違うんですけど…」って言われたんです。

え、マジで?って思って確認したら、確かに違う。でも私、ちゃんと仕様書通りに作ったんですよ。ところが、その仕様書自体が古くて、3日前に別の会議で変更されてたらしいんです。で、その会議、私呼ばれてなかった。いや、呼ばれてたのかもしれないけど、チャンネルが違ってて気づかなかった。

結果、丸1日かけて作り直しです。テストコードも全部書き直し。

もうね、虚無ですよ。「あー、これ防げたよなあ」って思いながら、黙々とキーボード叩いてました。

なんか、残念な気持ちになりましたね。

連携がうまくいかない現場の「空気」ってある

じゃあ、なんでそういうことが起きるのか。技術力の問題じゃないんですよ。

みんな、めちゃくちゃ優秀なエンジニアなんです。でも、うまく回らない。

一番の原因は、「聞きづらい空気」なんですよね。例えば、Slackで質問したのに誰も反応してくれない。既読スルーされる。

で、1日経ってから「あ、それ○○さんに聞いて」って言われる。いやいや、最初から教えてよって話なんですけど。

しかも、質問すること自体がなんか申し訳ない雰囲気になってる現場もあります。「そんなことも知らないの?」みたいな空気を出す人が一人でもいると、もうチーム全体が委縮しちゃうんですよね。で、みんな質問できなくなって、結果的に手戻りが増える。

あと、タスク管理がグチャグチャな現場も多いです。Jiraとか入れてるんですけど、誰も更新してない。

「このタスク、今誰がやってるんですか?」って聞いても、「さあ…?」みたいな。

いや、管理ツール入れてる意味ないじゃんって思いますよね。

それから、レビューが全然回ってこない現場。プルリク出して3日放置とか、普通にあります。で、催促すると「あ、ごめん見てなかった」って。いや、見てよって。こっちは次のタスク進められないんだからって。

こういう現場って、なんていうか、チーム全体が「バラバラ」なんですよね。

物理的には同じSlackワークスペースにいるんだけど、心理的には全員が孤独に戦ってる感じ。

これ、めちゃくちゃしんどいです。

逆に、サクサク進む現場の「何か」

一方で、めちゃくちゃ居心地いい現場もあるんですよ。技術的に特別すごいわけじゃないんです。

でも、なぜか話が早い。手戻りが少ない。で、納期も余裕で守れる。

そういう現場って、何が違うのか。私なりに観察してみたんですけど、共通点が3つあったんです。

雑談してる現場は、なぜか強い

まず一つ目。雑談が許されてる現場は強いです。いや、許されてるっていうか、むしろ推奨されてる。「#雑談」チャンネルがあって、みんな普通に「昨日Netflixで○○見た」とか「今日のランチどうする?」とか話してる。

これ、一見ムダに見えるじゃないですか。でも、違うんですよ。雑談できる関係性があると、業務の質問もしやすくなるんです。「ちょっと聞いていいですか?」がめちゃくちゃ気軽に言える。で、返事も早い。「あ、それ○○ですよ」って、5分後にはSlackで返信が来る。

しかも、雑談してると、「あ、この人今こういうタスクやってるんだ」っていうのが自然に分かるんですよね。だから、自分のタスクとの関連性にも気づきやすい。「あれ、それ私のやつと関係あるかも」みたいな。

あと、週1回15分くらい、「雑談会」やってる現場もありました。業務の話は禁止。ただただ、最近あったことを話すだけ。最初は「これ意味あるの?」って思ったんですけど、やってみると全然違う。顔が見えるっていうか、人間味が出るっていうか。で、チームの一体感が出るんですよね。

タスクの状況が「見える」って大事

二つ目。タスク管理がちゃんと機能してる現場。これ、別に凝ったことやってるわけじゃないんです。ただ、ルールがシンプルで、みんなが守ってる。

例えば、Trelloのカンバンボードを使ってる現場がありました。列は5つだけ。「未着手」「仕様確認中」「実装中」「レビュー待ち」「完了」。で、カードを動かすルールが決まってる。自分のタスクが進んだら、必ずカードを次の列に動かす。これだけ。

でも、これができてると、パッと見ただけで「今、誰が何で詰まってるか」が分かるんですよ。レビュー待ちのカードが3日間動いてなかったら、「あ、レビューお願いします」ってすぐに声かけられる。「実装中」のカードが1週間そのままだったら、「何か困ってます?」って聞ける。

これ、めちゃくちゃ地味なんですけど、効果絶大です。誰かが困ってても、放置されることがない。みんなで助け合える。結果的に、チーム全体の速度が上がるんです。

「ありがとう」が飛び交う現場は最高

三つ目。これが一番大事かもしれない。レビュー文化があって、しかも「ありがとう」が飛び交ってる現場。レビューって、普通は「指摘される」イメージじゃないですか。で、ちょっと緊張する。

でも、うまくいってる現場は違うんですよ。レビューコメントに必ず「確認しました!ありがとうございます」とか「ここ、勉強になりました」とか書いてある。指摘も「ここ、もしかして○○の方がいいかもです」みたいに、柔らかい。

で、指摘された側も「あ、確かに!直します。ありがとうございます」って返す。この空気があると、レビューが怖くなくなるんですよね。むしろ、早くレビューしてほしいって思うようになる。だって、レビューしてもらった方が品質上がるし、学びもあるから。

あと、絵文字の使い方もうまい。プルリク出したら、誰かが👀(目)の絵文字つけて「見てるよ」って示してくれる。レビュー終わったら✅(チェック)。これだけで、「あ、ちゃんと見てくれてるんだ」って安心感が生まれるんです。

こういう現場って、なんか温かいんですよね。ギスギスしてない。で、不思議なことに、温かい現場の方が成果も出る。技術力だけじゃないんだなって、つくづく思います。

結局、連携って「空気」なんだと思う

ここまで書いてきて思ったんですけど、連携って結局「空気」なんですよ。目に見えないし、測れない。でも、確実に存在する。で、その空気が良いか悪いかで、チーム全体の成果が変わる。

じゃあ、その空気ってどうやって作るのか。正直、特効薬はないと思います。でも、小さいことの積み重ねなんですよね。雑談してみる。タスクボードをちゃんと更新する。レビューに「ありがとう」を添える。質問されたら、ちゃんと答える。既読スルーしない。

こういう小さいことを、チーム全員が意識してやるだけで、空気って変わるんです。で、空気が変わると、仕事が楽しくなる。楽しくなると、自然と成果も出る。これ、本当です。

私も、最初は「連携とか、別にどうでもいいじゃん。コード書ければいいんだし」って思ってました。でも、10年SES現場で働いてみて分かったのは、コード書く技術と同じくらい、いや、もしかしたらそれ以上に、連携する技術って大事だなってことです。

明日の現場で、ちょっとだけ意識してみてほしいこと

最後に、明日から現場でできることを一つだけ。難しいことじゃなくて、本当に簡単なことです。それは、「誰かに話しかけてみる」こと。それだけ。

例えば、朝Slackで「おはようございます」って書いてみる。誰かのプルリクに「確認しました!」ってコメントつけてみる。雑談チャンネルに、今日食べたランチの写真を投稿してみる。本当に、これだけでいいんです。

で、それを1週間続けてみてください。多分、何か変わると思います。誰かが返信してくれるようになる。雑談が増える。質問しやすくなる。そういう小さい変化が、積み重なって、チームの空気が変わっていく。

もちろん、自分一人でできることには限界があります。でも、誰かが始めないと、何も変わらない。だから、あなたがその「誰か」になってみてほしいんです。別に、リーダーじゃなくてもいい。新人でもいい。誰でもいいから、ちょっとだけ勇気を出して、話しかけてみる。

そうすると、明日の現場が、ほんの少しだけ楽しくなるかもしれません。で、楽しい現場は、強い。これ、私が10年間で学んだ、一番大事なことです。

SESの現場、もっと楽しくしていこうよ

SESって、正直言って大変なことも多いです。客先常駐だし、契約の縛りもあるし、人間関係も複雑。でも、だからこそ、チームの連携が大事なんだと思います。一人で戦うんじゃなくて、チームで戦う。困ったら助け合う。成果が出たら一緒に喜ぶ。

そういう現場を作れたら、SESってめちゃくちゃ楽しいんですよ。いろんな現場に行けるから、学びも多い。いろんな人と働けるから、出会いも多い。で、その一つ一つの現場で、いい空気を作っていけたら、きっとSES業界全体がもっと良くなる。

私も、まだまだ完璧じゃないです。イラッとすることもあるし、空気読めないこともある。でも、少しずつ、ちょっとずつ、いい空気を作る努力はしていきたいなって思ってます。

だから、もしこの記事を読んでくれたあなたも、明日の現場で、ちょっとだけ意識してみてください。きっと、何かが変わります。一緒に、SESの現場を楽しくしていきましょう。

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記事監修

ドライブライン編集部

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