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【2025年最新】エンジニアの平均残業時間は23.6時間!データと実態・残業を減らす5つの方法を解説

「自分の残業時間は、エンジニアとして普通なんだろうか…?」

「毎日遅くまで働いているのに、仕事が終わらない。もう限界かもしれない…」

高い専門性が求められ、やりがいも大きいエンジニアの仕事。しかしその一方で、長時間労働に悩む人が後を絶たないのも事実です。納期前のデスマーチ、深夜の障害対応、終わらない仕様変更…。心当たりのある方も多いのではないでしょうか。

しかし、諦めるのはまだ早いかもしれません。この記事では、2025年の最新データを基に、エンジニアの平均残業時間のリアルな実態を徹底分析します。さらに、あなたの残業を劇的に減らすための具体的なアクションプランを、「個人でできること」「組織でやるべきこと」の両面から解説します。

そして最終章では、そもそも残業が少ない「ホワイト企業」を見極めるためのチェックリストもご紹介します。この記事を読めば、今の働き方を見直すきっかけと、より良いキャリアを築くための具体的な道筋が見つかるはずです。

【2025年最新データ】エンジニアの平均残業時間のリアル

まず、客観的なデータからあなたの現在地を確認しましょう。大手転職サービスdodaが2024年に発表した調査によると、IT/通信系エンジニアの平均残業時間は月23.6時間です。

1ヶ月の勤務日数を20日とすると、1日あたり約1.2時間(約70分)の残業となります。あなたの残業時間は、これと比べて多いでしょうか、それとも少ないでしょうか?

しかし、これはあくまで全体の平均値です。職種によって実態は大きく異なります。

職種別に見る残業時間の実態

同じエンジニアでも、役割によって働き方は大きく変わります。あなたの職種はどのあたりに位置するでしょうか。

職種 平均残業時間/月 残業が増えやすい要因
ITコンサルタン 31.1時間 クライアントワークが多く、高い成果を求められる
SE/プログラマ(制御系) 27.7時間 ハードウェアが絡み、実機テストで時間的制約が多い
SE/プログラマ(SIer/受託開発) 24.8時間 納期が厳格で、プロジェクト終盤に業務が集中しやすい
インフラエンジニア 24.7時間 夜間メンテナンスや予期せぬ障害発生時の緊急対応
社内SE 21.5時間 社内調整が多く、他部署の業務時間に影響される
Webエンジニア 20.0時間 自社サービス開発が多く、比較的スケジュール調整がしやすい

このように、顧客との折衝が多い職種や、予期せぬ対応が求められる職種は残業が増える傾向にあります。一方で、自社サービス開発などを手掛けるWebエンジニアは、比較的残業が少ないという結果でした。

さらに、企業規模や開発手法によっても大きく異なります。例えば、大手企業は働き方改革が進んでいる一方、人手不足の中小企業では一人当たりの負担が大きい傾向があります。

なぜエンジニアの残業は減らないのか?3つの構造的要因

業界全体としては働き方改革が進んでいるにも関わらず、なぜ一部の現場では依然として長時間労働が常態化しているのでしょうか。その背景には、根深い3つの要因があります。

要因1. 深刻なIT人材不足

全ての根源とも言えるのが、圧倒的な人手不足です。経済産業省は、2030年には最大で79万人のIT人材が不足すると予測しています。

そのため、多くの現場では一人当たりの業務量がキャパシティを超えており、結果として長時間労働でカバーせざるを得ない状況が生まれています。例えば、本来3人で担当すべきプロジェクトを2人で回しているケースも珍しくありません。

要因2. 曖昧な要件と急な仕様変更

特に受託開発の現場で多く見られるのが、「顧客の要求が固まらないまま開発がスタートし、後から手戻りが大量に発生する」というケースです。これは、プロジェクト管理の失敗であり、現場のエンジニアに大きな負担を強いることになります。

さらに、仕様変更のたびに設計やテストをやり直す必要があり、工数が雪だるま式に増えていきます。一方で、納期は変わらないため、残業でカバーするしかないという悪循環に陥ります。

要因3. スキルの属人化

「この処理は〇〇さんしか分からない」といった状況も、残業を生む大きな原因です。特定の個人にしか対応できないタスクがあると、その人に業務が集中し、他のメンバーは手伝うことすらできません。

これは、チーム全体の生産性を著しく低下させます。したがって、ドキュメント整備やコードレビューを通じて、知識の共有を図ることが重要です。

明日からできる!残業を劇的に減らす5つの実践的アプローチ

残業は仕方ない、と諦める必要はありません。組織と個人の両面からアプローチすることで、必ず働き方は改善できます。

【組織編】残業をなくすための3つの仕組みづくり

1. タスクの可視化と負荷の平準化
JiraやAsanaといったプロジェクト管理ツールを導入し、「誰が」「何を」「いつまで」にやるのかをチーム全員が見える状態にしましょう。これにより、特定のメンバーへの負荷集中を早期に発見し、タスクを再分配することが可能になります。

例えば、毎週の定例会議でカンバンボードを確認し、タスクが偏っていないかをチェックする習慣を作ることが効果的です。

2. アジャイル開発手法の導入
ウォーターフォール型開発の硬直的なスケジュールが残業の原因になることもあります。短期間のスプリントを繰り返すアジャイル開発を取り入れることで、仕様変更に柔軟に対応し、手戻りを最小限に抑えることができます。

さらに、2週間ごとに成果物をリリースすることで、顧客からのフィードバックを早期に得られ、大きな手戻りを防げます。

3. マネージャーの意識改革
マネージャーの仕事は、メンバーの進捗を監視することではありません。メンバーが直面している課題を取り除き(ブロッカーの排除)、チームが最大限のパフォーマンスを発揮できる環境を整えることです。

そのためには、定期的な1on1ミーティングなどを通じて、現場の課題を吸い上げる姿勢が不可欠です。一方で、マネージャー自身が率先して定時退社することで、チーム全体の意識改革を促すことも重要です。

【個人編】自分の時間を守るための2つの習慣

1. 徹底したタスク管理と優先順位付け
「緊急ではないが重要なこと」(例:ドキュメント整備、テストコードの作成)に意識的に時間を使いましょう。目先のタスクに追われていると、こうした「未来の自分を助ける仕事」が後回しになり、結果として技術的負債が溜まって大きな残業に繋がります。

例えば、毎朝15分間をタスクの棚卸しに充て、その日の優先順位を明確にする習慣を作ることが効果的です。

2. 断る勇気と交渉力
無理なスケジュールや曖昧な依頼に対しては、ただ受け入れるのではなく、リスクを提示し、代替案を提案する勇気を持ちましょう。

例えば、「その納期では品質を担保できません。〇〇の機能を削るか、〇日納期を延ばしていただけませんか?」といった交渉は、プロジェクト全体を守るためのプロフェッショナルな行動です。したがって、早い段階でリスクを共有することが、長期的には信頼を築くことにつながります。

【最終手段】残業が少ない「ホワイト企業」を見極める5つのチェックリスト

個人の努力やチームの改善にも限界がある場合、転職を視野に入れるのも重要なキャリア戦略です。ここでは、残業が少なく、働きやすい企業を見極めるための5つのポイントを紹介します。

1. 求人票の「みなし残業(固定残業代)」を確認する
「月45時間分のみなし残業代を含む」といった記載がある場合、それが常態化している可能性があります。みなし残業時間が20時間程度であれば許容範囲ですが、40時間を超える場合は注意が必要です。

2. 企業の口コミサイトを徹底的にチェックする
OpenWorkや転職会議といったサイトで、現役社員や退職者のリアルな声を確認しましょう。「月平均残業時間」や「有給消化率」のデータは非常に参考になります。

さらに、複数の口コミを読むことで、一時的な問題なのか、構造的な問題なのかを見極めることができます。

3. ビジネスモデルを確認する
多重下請け構造の末端にいるSIer企業よりは、自社サービスを開発している事業会社の方が、比較的スケジュールのコントロールがしやすい傾向にあります。

例えば、受託開発では顧客の都合で納期が決まりますが、自社サービスでは柔軟にリリース時期を調整できます。

4. 技術ブログや登壇資料から文化を読み取る
開発プロセスの改善や、自動化、技術的負債の返済といったテーマに積極的に取り組んでいる企業は、エンジニアの働きやすさを重視している可能性が高いです。

一方で、技術発信が全くない企業は、エンジニアの成長支援に消極的な可能性があります。

5. 面接で「残業」について逆質問する
「残業時間について教えてください」と直接的に聞くのではなく、「プロジェクトが繁忙期になる際の、チームでの業務分担の工夫について教えていただけますか?」といった聞き方をすることで、企業の課題解決への姿勢を測ることができます。

さらに、「残業削減のために会社が取り組んでいることは何ですか?」と質問することで、経営レベルでの本気度を確認できます。

まとめ:働き方を見直し、持続可能なキャリアを築こう

エンジニアの平均残業時間は、業界全体としては改善傾向にあります。しかし、その恩恵を受けられるかどうかは、あなたが所属する組織の文化や、あなた自身の働き方への意識に大きく左右されます。

残業を減らすことは、単にプライベートな時間を取り戻すだけでなく、より生産的で、より創造的な仕事をするための投資でもあります。この記事で紹介したアプローチやチェックリストを参考に、ぜひ今日からあなたの働き方を見直す一歩を踏み出してください。

持続可能で、やりがいに満ちたエンジニアライフは、あなた自身の手で創り出すことができるのです。

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記事監修

ドライブライン編集部

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